数年に一度程度しか発生しないような短時間の大雨を、観測(アメダス等の地上の雨量計による観測)したり、解析(気象レーダーとアメダス等を組み合わせた解析)したりしたときに、各地の気象台が発表します。 この情報は、大雨警報発表中に、現在の降雨がその地域にとって災害の発生につながるような、稀にしか観測しない雨量であることをお知らせするために発表するものです。
出典: 記録的短時間大雨情報 - 気象庁
最近、ニュースやスマホの通知で「記録的短時間大雨情報」って言葉、やたらと見かけませんか?特に2024年の夏は、東京の江東区あたりでも発表されて、「またか…」って思った人も多いはず。
私もその一人で、「ゲリラ豪雨みたいな感じかな?」くらいにしか考えていませんでした。
でも、気になって詳しく調べてみたら、衝撃の事実が…。この情報、実は「これからヤバい雨が降るよ」っていう“予報”じゃなくて、「今、まさに災害級の雨が降ってる!もう逃げる準備しないと手遅れかも!」っていう“実況”に近い意味だったんです。
え、まじか…って、思わず声が出ちゃいました。多くの人が「警報」って聞くと事前の備えをイメージすると思うんですけど、これがすでに危険な状況を伝えるメッセージだったなんて。
この事実を知ったとき、今までのんきに構えていた自分にゾッとしました。なんで最近こんなに頻繁に発表されるのか、そして、この情報が出たとき、私たちは一体どうすればいいのか。
同じように不安に思っている人のために、本気で調査した結果をレポートします。
衝撃…「記録的短時間大雨情報」は“予報”じゃなく“実況”だった
まず一番驚いたのが、この情報の意味。「これから降りますよ」っていう親切な事前通知だと思ってたら、全然違いました。気象庁の公式サイトを読んでみると、これは「数年に一度レベルの大雨が、すでに降っている」ことを伝える情報。
つまり、発表された時点で、その場所はもう危険な状態に突入してるってことなんです。
SNSとか見てると、「警報出たねー、傘持っていこ」くらいの感覚の人もいるかもしれないけど、これはレベルが違います。警戒レベルでいうと「レベル4」の避難指示に相当する状況で、いつ土砂災害や浸水が起きてもおかしくない、かなり切迫した状態を示しているんだとか。
実際に、この情報が出た後、約6割の市町村で何らかの災害が発生しているっていうデータもあるみたいで、本当に「今すぐ命を守る行動を!」っていう最終警告に近いんですね。
「ゲリラ豪雨」っていう言葉はよく聞くけど、あれは正式な気象用語じゃなくて、メディアが使う通称。でも「記録的短時間大雨情報」は、明確な基準に基づいて発表される、正真正銘の“ヤバい”サインなんです。
この違い、もっと早く知りたかった…。
参考リンク
「数年に一度」が多すぎ問題。江東区でも頻発するのはなぜ?
「でも、『数年に一度』のはずなのに、最近聞きすぎじゃない?」って思いません?私もそれが一番の疑問でした。調べてみると、この感覚は間違いじゃなくて、実際に記録的短時間大雨情報の発表回数は年々増加傾向にあるそう。
特に2024年の夏はすごくて、福島、埼玉、そして東京の都心部でもバンバン発表されて、SNSでは「またこの通知来た」「数年に一度の安売りセールかよ」なんて声も上がるほど。
江東区など、これまで比較的大きな水害のイメージがなかった場所でも発表されたことで、「いよいよ他人事じゃない」って感じた人が多かったみたいです。
この背景には、やっぱり気候変動の影響があるみたい。専門家によると、地球温暖化で大気中の水蒸気が増えて、短時間で猛烈な雨が降りやすくなっているんだとか。よく聞く「線状降水帯」も、こうした状況で発生しやすくなるそうです。
つまり、「数年に一度」の基準は変わってないけど、その基準を超えるような異常な雨が、昔よりずっと頻繁に降るようになってしまった、ということなんですね。私たちの知ってる「普通」が、もう通用しなくなってきてるのかもしれません。
参考リンク
- 近年、増加する記録的短時間大雨情報の発表 - ウェザーニュース
- “数年に一度”の大雨が多発…帰宅時間に直撃 首都圏に猛烈な雨 東北でも急変【報道ステーション】(2024年8月7日) - YouTube
- 2024年8月21日記録的短時間大雨(東京都) - 水土砂防災研究部門
江東区で情報が出たらどこへ?今すぐできる「命を守る行動」
じゃあ、いざ自分のいる場所、例えば江東区でこの情報が出たらどうすればいいのか。一番大事なのは、「慌てて外に避難しない」こと。え?って思うけど、すでに道路が冠水してたり、マンホールから水が噴き出していたりして、外に出る方がかえって危険な場合が多いんだそうです。
特に都市部では、地下街やアンダーパス(線路や道路の下をくぐる道)はあっという間に水が溜まってめちゃくちゃ危険。
そこで重要になるのが「垂直避難」。つまり、今いる建物の2階以上とか、できるだけ高い場所に移動すること。もし一軒家に住んでいるなら、崖や川から離れた方の部屋に移動するだけでも、生存率がぐっと上がるそうです。
もちろん、事前にハザードマップで自分の家や職場が浸水しやすいエリアか確認しておくのが大前提。「江東区 ハザードマップ」で検索すればすぐに見れるので、これは絶対にチェックしておくべき。
どこが危ないかを知っておくだけで、いざという時の判断が全然違ってきます。情報を正しく理解して、その場に応じた最善の行動をとること。それが何より大事なんだと痛感しました。
参考リンク
- 「記録的短時間大雨情報」が発表された時の対処方法とは? - SOMPO Park
- 記録的短時間大雨情報が発表された場合、どのような行動をとればいいのでしょうか?(FAQ) - 山口県 よくある質問検索サービス
- 記録的短時間大雨情報ってなに?発表基準や大雨特別警報の違いを気象予報士が解説 - そらくら
他人事じゃなかった…情報を正しく知って自分の身を守ろう
今回「記録的短時間大雨情報」について調べてみて、今までいかに自分が知らなかったか、そしてそれがどれだけ怖いことだったかを思い知らされました。「警報=事前の注意」という思い込みが、一番の落とし穴だったなと。
この情報は「今すぐ行動して!」という緊急サイン。そして、そのサインが最近頻繁に出るのは、私たちの地球がそれだけ変化している証拠なんですね。これからは、この情報を見聞きしたら、「ついに来たか」とスイッチを切り替えて、まずは安全な屋内の高い場所へ移動することを徹底しようと思います。
皆さんも、ぜひ自分の住む地域のハザードマップを確認して、「その時」どう行動するかを一度シミュレーションしてみてください。正しい知識が、自分や大切な人の命を守る一番の防災グッズなんだと、改めて感じました。